システムとしての社会

はじめに

社会をシステムとして捉え、その構造やメカニズムに焦点を当てています。また、これまでの社会と現代社会の比較や、今後社会に変化をもたらす要因を考慮しつつ、社会問題にどのように向きあっていくかについて考えていきます。

全般

人工知能技術の目覚ましい発展が、社会へ大きなインパクトを与えることが明白になりつつあります。

私たちが私たち以外の知性を社会に取り込むというこれまでにない変化を迎えることになり、また、このまま技術進歩が進めば、やがて私たち以上の知的能力を持つ人工知能の登場も現実のものとなります。

誰にも予見できない未知の状況が迫る中、人工知能の研究者や技術者だけがその影響や安全性を考えるだけでは不十分です。

以下の呼び掛けは、現在の状況を把握し、未来の在り方を考える人が一人でも増えることが喫緊の課題であることを訴えるために書いたものです。

人とAIの未来に向けた呼びかけ

以前は考えられなかったような便利な技術や道具が発明されているにもかかわらず、どうして私たちはこんなにも忙しいのでしょうか。以下の記事では、この不思議な状況を生み出している社会構造を分析します。

便利になると忙しくなる社会構造:シビアリティの視点

コミュニティと個人

コミュニティや組織は個人の集まりです。そしてそれらが社会を形成しています。

一方で、個人もコミュニティ毎に自分の人格を変化させて使い分けています。そう分析すると、個人は人格の集合であり、コミュニティや組織も人格の集合です。

以下の記事では、個人もコミュニティも人格の集合という考え方をベースに、コミュニティの性質を考えていきます。

想起された共有現実:社会を紡ぐ「糸」

社会システムのアーキテクチャ:同一性と一体性

目的志向度と価値観共通度:個人とコミュニティの性向分析

見えない中空の糸:自由な協調の社会

協調・相互理解

現代は分断と対立が進行していると言われ、ニュース報道やネット記事やSNSの情報からも、そのように感じられます。

こうした状況を改善するためには、協調の精神と、相互理解が重要です。一方で、この社会がどのような性質を持っているかという理解もまた重要です。

以下の記事では、社会の性質について分析を行い、必ずしも分断や対立が必要ない場面も多くあるということを見ていきます。また、現代の社会問題が難しくなっている理由と、価値感を明確にしていくことが重要になるという考えを示します。

合理的な世界:ゼロサムゲームを乗り越えて

意見の対立を受け入れる:論理的な背景と解決ステップ

社会問題へのアプローチについて:トレードオフの境界線と価値の軸

ウィリズム・リファクタリズム

現代の難しい問題を解決するためには、分野を横断で様々な人が協力することと、学問の能力と実践の能力の両面が重要であると考えています。

分野も立ち位置も異なる様々な人が協力し合うためには、上手く協力体制を構築することが重要です。また、その際に軸となる考え方が必要になります。

絶対的な共有の価値観を探すのではなく、個々人の価値観や意思を尊重することが重要であるという観点で、私はウィリズム(Willism)という考え方を提案しています。

また、成熟した現代社会における社会問題へアプローチする際、既に社会に蓄積された機能や仕組みを破壊するのではなく、それらを生かしながら問題のある構造を変革していくことが重要という立場から、リファクタリズム(Refactorism)を提唱しています。

「これからの社会のために」

リファクタリズム:自由と多様性、秩序の注入

意志の尊重:この先にある社会/Willism

価値判断の時代へ:未来の自分は、自分だろうか