知性・知能のシステム

はじめに

人間の知性と人工知能について、差異を見つけようとする人が少なくありません。しかし、差異ではなく共通点を見つけることの方が重要です。

ここでは、人間の知性も人工知能も含める形で、現在の人工知能でもできている事や、将来的には実現できる見込みの事柄について考えています。

意識について

人間は意識を持っていることで、自分自身が時間軸上の現在にいて、空間としては現在の場所にいることを理解しています。

以下の記事は、意識という観点で考えを整理した記事です。

現実の中の私:過去・現在・未来、そして内と外、その中心点

意識のレンズ:今、ここ、私/内と外/個人とコミュニティ

想起と記憶:意識のレンズ再考

自由意志と意識の最小単位としてのニューロン:決定論と未来予測不能性の共存

何が思考しているのか:無意識/意識・理性・直感と感情の交流

自己認識

意識を持つためには、知能が自分自身の存在を認識するという事が必要になると考えられます。

自己認識せずに生まれてきた赤ん坊がどのように自己認識するかについての議論を中心に、以下の記事では自己認識のメカニズムについて考えています。

意識と自己とは何か:決定可能な不確定性

自己認識システムの実現方法:好奇心を持った知性

ニューラルネットワークに基づく自己認識の仕組み:幼児期からデカルトまで

不可知性の次元:自己としての信念

自己とは何か:制御、保護、所有

自己と外界の基本モデルと意味論

私たちは成長しながら自己を認識する

過去と未来の合流点:目的の多層化による自我の形成

主体的な知性:目的の自己決定能力

感情・感覚・身体性

人間の思考は、論理的な思考だけではありません。感情や感覚といったものも思考に大きく影響します。また、身体性が思考と密接な関係を持つという話も見聞きすることがあります。

以下の記事では、これらについて考えたことをまとめています。

感情の地形図と意識の流れ:価値のコンパスと意志の力

身体的な認知メカニズム:感情と思考の共生

性格と感情:言葉のない時代の役割分担と状況把握

人間と人工の知能について

人間と人工知能の類似点を考えています。以下の記事では、技術的な面ではなく性質面から、人間の知能と人工知能とを対比して考えています。

知識のスープとAI(LLM)

ハルシネーション/思い込み、AIの現在地

スパースオニオンモデル:パターン認識とシミュレーションによる自律情報処理システムにおける構造情報群

知能の処理の本質:パターン認識とシミュレーション