ソフトウェア工学
高品質なソフトウェアを効率的に開発するための原則、方法論、ツール。
記事一覧
5 記事
開発型開発とリファクタリング駆動テスト
2025年8月19日
この記事では、生成AIを活用したソフトウェア開発の新たな手法として「開発型開発」と「リファクタリング駆動テスト」が提案されています。従来のソフトウェア開発は、時間と労力を要するものでしたが、生成AIの台頭により、開発プロセスが劇的に変化しつつあります。 まず、「開発型開発」は、ソフトウェア開発中に、開発を効率化するためのツールやライブラリなどのソフトウェアを開発することで、開発プロセス全体を改善...
エクスペリエンス＆ビヘイビア
2025年8月10日
この記事では、従来の仕様と実装に基づくソフトウェアエンジニアリング（仕様＆実装ベースのエンジニアリング）に対し、ユーザー体験とソフトウェアの振る舞い（ビヘイビア）を重視する新たなソフトウェア開発パラダイム「エクスペリエンス＆ビヘイビアエンジニアリング」を提案しています。 従来のソフトウェア開発では、仕様を満たす実装を重視し、テストによって仕様とのずれを修正しますが、エクスペリエンス＆ビヘイビアエ...
フロー作業化とシステム：生成AI活用の本質
2025年7月29日
この記事では、生成AIの有効活用について、ツールとシステム、イテレーション作業とフロー作業という2つの概念を用いて論じています。単なるツールとして生成AIを利用するだけでは真の価値は生み出せず、イテレーション作業をフロー作業化し、システム化することで、生産性と品質の大幅な向上が期待できると主張しています。 まず、イテレーション作業（試行錯誤を繰り返しながら成果物を作り上げる作業）とフロー作業（段...
リキッドウェア時代の全方位エンジニア
2025年7月28日
この記事では、生成AIによる自動プログラミング技術の進歩によって、ソフトウェア開発が大きく変化し、"リキッドウェア"と呼ばれる新たなソフトウェア形態が登場しつつあると主張している。リキッドウェアとは、ユーザーが生成AIを用いて、ソフトウェアの機能やインターフェースを自由にカスタマイズできるソフトウェアのことである。 まず、著者は生成AIがプログラミングを自動化できるようになった現状を説明する。大...
フレームワーク設計という知的能力
2025年6月29日
この記事は、科学におけるフレームワーク設計の重要性と、そのスキルセットについて論じています。まず、科学は観察による事実発見を主とする一方、開発は設計による発明を主とする、異なる知的活動であると指摘します。しかし、学問の中にも設計による発明、すなわちフレームワーク設計が存在し、天動説と地動説、ニュートン力学と相対性理論などを例に、それらが正しさではなく有用性によって選択される枠組みであると説明します...